- 障害者枠
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2009.11.20 Friday今日はハローワークに相談に行ってきた。
障害者雇用の窓口。
話しを聞くと、一般で採用された人との対偶の差は殆どないようで、そもそも同じ能力ならば差をつける事自体おかしいのだが、そちらの方面で前向きに考えてみようかなという気になった。
この2ヶ月間、努めて様々な分野の本を貪り読んだ事によって、どのような環境が一番自分にとってマシなのか、大体分かってきたような気がする。
まず利潤追求しか頭に無い会社は生理的にダメなので無理。
これでまず9割方の企業は対象外になってしまう。
それから定時で帰れる事も大事だ。
本を読みたいし、興味のある分野の勉強もしたいし、語学もマスターしたい。
さらに音楽作りは続けていきたいし、小説もまた書いてみたい。
働いている暇はないのだ。
そうなると、一般企業に障害者枠で入り残業を免除してもらうか、官公庁、大学などに職を見つけるしかない。
ちなみに今日ハロワで見た求人の中で官公庁関係は5件くらいしかなかった。
しかも物理学の博士号とか、TOEIC 860 以上とか、結構条件が厳しい。
当たり前か。
ある防衛省の仕事は、外国の軍部との書類のやり取りを、フランス語を使って補佐するというもの。
かなり興味をひかれたのだが、いかんせんフランス語が喋れない。
しかし職務開始日は来年の4月1日と書いてある。
今すぐフランスに留学すれば何とかなるのでは?との思いもあったが、泣く泣く諦めた。
これまでダラダラとクリエイティブ系の仕事ばかりをやってきたが、本当はもうやりたくない。
アイデアが煮詰まった時の「今日、帰れなくなる・・」といった不安が大きすぎるのだ。
定時でタイムカード押してサヨウナラ。
出来ればそんな仕事に就きたい。
しかし事務系の仕事では、ほぼ間違いなく応募条件欄に、ちょっと高度なエクセルだとか、アクセスの使用経験が書かれていたりする。
経理だったら最低簿記2級とか。
うーん、資格でも取るか。
しかし取るとなったら先ずは明確に就きたい職種を決めねば。
なるたけお金儲けから遠い所に居たいし、残業はしたくない。
業種は決まった。
さて、職種は。。????
- 社交辞令?
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2009.11.17 Tuesdayある女性、といっても特に恋心を持っている訳でもなく、向こうも多分そんな感じの女性から、数ヶ月前に
「テルさんの調子のいい時に是非遊びましょう」
と言われた。
その場は
「はい」
と応えておいたが、相手は社交辞令のつもりなのか、それとも本気で遊びたいのか、イマイチ自分には判らなかった。
それから一月半程経ち、調子も良くなってきたのでメールしなきゃな、と思ったのだが、普段女性と遊ぶ事など無いし、そもそも相手が社交辞令のつもりで誘ったのだったら連絡などしない方がいいのかも、などと思ったりしている間にまた一月が経った。
そして先週、
「まだ連絡待ってますよ(笑)」
で始まるメールをもらった。
ああ、社交辞令じゃなかったんだ。
少し嬉しく、少し面倒にも思いながら、今週は忙しいから来週遊ぼうか、と返信した。
しばらくして
「また連絡ください(・v・)/」
とのメール。
それから一週間、どこで、何をして遊べばいいのか、考えを巡らせた。
考えれば考える程、退屈する彼女と疲れ果てた自分の姿ばかりが浮かんで来た。
そして昨日、清水の舞台から飛び降りる覚悟でついに誘いのメールを送ってみた。
「もし良かったら遊ばない?こっちは土曜以外空いてます」
要約すればそんな内容のメール。
それから返信が来るまで気が気ではなかった。
やはり送るべきではなかったのではないか。
今頃気持ち悪がられてるんじゃないか。
ああ、もう5分も返信が来ない。
きっと断る理由を探しているんだ。
そうこうしている内に携帯が震えた。
携帯を手に取ると、腕を目一杯のばし、薄目で恐る恐る画面を見る。
最初の行には、
「ごめんなさい」
の文字。
心の古傷がパカっと口を開いた。
「ごめんなさい、折角誘ってくれたのに、11月はもう予定カツカツなんです。それでそれで、12月はオーストラリアの友人がホームステイに来て。。年末なら余裕あるんですが。。」
じゃあ年末遊ぼう。
そんな返信を出来る程自分は強くない。
結局、彼女がホントに遊びたいのか、それとも社交辞令なのか。
未だに判らない。
Tonyに聞いたら100%社交辞令っすよ。
と言われた。
そういうものなのか。
だとしたら何を信じればいいんだろう。
社交辞令は社会の潤滑剤とか言うが、
その辺の判断能力が鈍い自分にとっては害悪以外の何者でもない。
頼むから本当の事を言ってくれ。
- 歌録り完了
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2009.11.16 Mondayここ数日、午後3時くらいにならないと起きられなくなっている。
現実に比べて夢の方が数倍楽しいからかしら。
今日は3時に起きて、朝ご飯を食べて、数学パズルを1問解いて、本を読んで、3時40分に再び寝た。
起きたのは夕方5時半。
夕ご飯とアイスを食べて、さてどうしようかと思った。
外に出かける元気はないし、本も読みたくない。
トイレの窓からお隣さんの家を見ると、灯りが消えている。
中々ないチャンスなので、歌を録音する事にした。
いつもと同じ様に声を出そうとしても、何かが詰まったような感じがして上手く声が出ない。
思いっきり叫んでみた。
2回、3回、4回。
漸く声が出るようになった。
4分の歌を録るのに、3時間かかった。
技術は無いくせに完璧主義者なのだ。
明日はちゃんと朝に起きて、ハローワーク行って、本を読んで、それからミックスを仕上げたい。
昨日も一昨日も同じような事を思っていたような気がする。
いよいよ寒くなってきて、これまで気にならなかった寂しさが顔を持ち上げてきた。
家に帰りたい。
そんな感じ。
- ある平和な日曜日
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2009.11.15 Sundayヤボ用で日本橋の丸善に行く途中、
立ち寄ったタバコ屋での出来事。
窓口から
「マイルドセブンのスーパーライト下さい」
と声をかけると朴訥としたお婆ちゃんが出てきた。
手にはタスポのカード。
私タバコの種類わからないのよ、と言うと
屈託なく笑った。
それから30分くらい。
今90歳なのよ。
戦争の時は日赤で働いてたのよ。
ウチのお父さんが勝手にタバコ屋始めたもんだから、私は何も知らないの。
私を残して天国に行っちゃったけど。
あなた達若い人は戦争の辛さって言っても解らないわよね。
ずっと東京よ。
ココを離れられないの。
お父さんのお店だから。
途中、
「看護婦さんだったんですか」
「お元気ですね」
などと合いの手を打ってみたが、
完全に無視して話し続けていた。
多分どのお客さんにも同じ話しをしているんだろう。
お婆ちゃんの暇つぶしの役に立てていると思うと、何だか嬉しかった。
最後に、
「私ね、まだ死にたくないの」
と呟き、そして照れ隠しのように陽気に笑い飛ばした時の表情が脳裏に焼き付いた。
死にたい若者と、死にたくない老人。
妙な対照だな、と少しおかしく思った。
話しが一段落した所で、
「では、また」
と挨拶をし、サドルに跨がり、ゆっくりと地面を蹴った。
10メートル程行った所で、
「まぁ素敵な自転車ね」
という遠い声を背中に受け、
まだ喋り足りないみたいだ、と微笑ましく思った。
暖かな日差しと気持ちのいいそよ風を満喫するように、
表参道、青山霊園、赤坂、新橋、をゆっくりと流す。
銀座に来ると、そこは歩行者天国。
広い通りには等間隔にパラソルが立ち、
会話を楽しむ人、お茶する人、タバコをふかす人、
ゴールデンレトリーバー、チワワ、パピヨン、
まるで自宅の様に植え込みの周りをハイハイする幼子、そしてビデオカメラを構えた両親。
ユニクロを撮影する外国人旅行者。
平和そのもの。
日曜日の銀座は東京で一番好きな空間かも知れない。
とあるメガネ屋の軒先。
大声を張上げて特売セールを案内する、自分と同年代位の男性がいた。
顔つきには鬼気迫るものがある。
高く掲げた両手には段ボールで作った2枚の看板。
そのメガネ屋は今流行の激安ショップでもないし、名の通ったブランド店でもない。
言わばこの時代、一番売れない部類に入るメガネ屋だ。
その分店先に出て必死に客を呼び込まねばならないのだろう。
しかし男性は肝心な事に気づいていなかった。
両手の看板が、どちらも逆さまだという事に。
- 久々の鬱
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2009.11.13 Friday久しぶりに鬱がやって来た。
先月の今頃から軽い躁状態に入り、その翌週には箱根への自転車旅行を決行した。
今は本を1ページ読むのも辛い。
数学パズルは1問も解けない。
歌えない。
仕事の事は考えたくもない。
何で鬱になったのか。
この世が、人が、あまりにも汚れているからだ。
恥ずかし気もなくこんなピータパン的文章をかけるのだから、よっぽど思考が停滞しているんだろう。
友達面して俺を利用しようとする奴や、約束を守らない奴。
彼らの言葉を真に受けたり、期待に応えようとした俺が阿呆らしく思えてくる。
誠実さと優しさはもうどこか遠くへ消えてしまったのだろうか。
この世は明らかに自分の為の世界ではない。
動物と子供は可愛いね。
俺はロクデナシだが最低限の事は守ってるつもりだ。
- マキシマイザー
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2009.11.11 WednesdayDTMをやってる人の悩みで一番多いのは多分、市販のCDに比べて音量が著しく小さいという事ではないだろうか。
DTMマガジンなどでも度々音圧や音量を稼ぐコンプやEQなどの使い方などが特集されるが、それを読んでいろいろ工夫してもやはり素人には難しい。
歌を目立たせようとするとギターが聴こえづらくなったり、ドラムのアタックを抑えようとするとパキパキした音になってしまったり。
まぁもっと勉強すりゃいいんだけど他にやる事がいっぱいあるのでそんな暇はない。
そこで便利なのが所謂マキシマイザーという奴なんだけど、そもそもMac用のものが少なく、あっても高価だったりする。
しかし、よーく検索してみたらDigidesignのサイトにMaximなるマキシマイザーを発見した。しかもフリー。
灯台下暗しとはこのことだ。
早速今録っている曲に使用してみたいのだが、残るメインボーカルの録音がなかなか出来ない。
今住んでる家は築60年以上経っているので、音がだだ漏れなのだ。
具合の悪い事に、宅録部屋の窓の向こうはすぐお隣さんの書斎か何かになっているようで、電気の消えている時間があまりない。
まぁマンションやアパートよりは恵まれているとは思うのだが、アメリカやオーストラリアの住環境が羨ましい。
満州を獲っていたらもう少し広い土地に…
てなことは言っちゃダメか。。
- ハローワーク渋谷
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2009.11.11 Wednesday今日はハローワークに行ってきた。
失業給付を受けるには月に2度以上、就職活動をした証拠がなくてはならない。
先月受けた説明会では「端末での単なる求人検索」は就職活動として認められないという事を聞いていたので、仕方ないから適当な会社に応募して即刻辞退をするという方法しかないかな、と思っていたのだが、行ってびっくり。
受付カウンター脇の案内には、
「昨今の失業者数の大幅な増加により、相談窓口が大変込み合い、長時間お待ちいただく事になる可能性がございます。以上の理由から、1月19日より、端末での求人情報閲覧のみでも就職活動と認定させていただくことになりました」
と書かれている。
念のため
「これって今年の1月ですか?」
と聞くと
「ハイ、ソノトーリ、デス」
とのお答えを頂いたので、
さっそく端末利用を申し込み、タッチ式の端末画面をペンでちょんとつついて帰って来た。
就職難の時代、悪い事ばかりではないのだ。
限りなく不正受給に近いとは思うが。。
- うんち香水
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2009.11.09 Monday今日は朝から晩までベローチェでピーターフランクルの数学パズルを解いていた。
初級は全問正解できたが中級になってくると中々難しい。
でもひとつ「これができたらすごい!」というピーターのコメント付きの問題ができたから結構気分は良かったりする。
はぁ。。何やってんだか。。
仕事探さなきゃな。
それにしても隣に座ったおっさん二人組にはむかっ腹が立った。
会話から察するに不動産会社か何かの人らしいが、ひっきりなしに彼らの電話が鳴り、辺りを憚るでもなく大きな声で喋り倒す。
俺は別に喫茶店で、それもベローチェのような安っすい喫茶店で携帯電話を使う事はどうでもよいと思うのだが、「マナー」を守らないそいつらの傲慢さや無神経さが気に食わないのだ。
ラジオで喋った事の蒸し返しになるが、マナーを守らない奴は圧倒的に若者より中年以上の人間が多い。
早く死なねぇかな。
大学一年生の頃、河口湖のスーパーで「うんち香水」なるものを買った事がある。
それを一滴でも服に垂らそうものなら、鼻のひん曲がるようなうんちの臭いが数日は取れなくなるという極めて危険な代物だ。
当時、ビジュアル系バンドをやっていた友人の坂○に垂らしたら鬼のような形相で追っかけられ、無事逃げ延びた後も数週間に渡りシカトされた。
ネットで検索したらまだ売っている所があるみたいだ。
購入して気に食わない奴に垂らしてやろうかな。
- Michael , John & Me...
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2009.11.03 Tuesday昨日はマイケル・ジャクソンの
「This is it」
を観て来た。
まず意外だったのは、一切口パクをせずにちゃんと歌っていた点だ。
この辺からも今回やるはずであった最終ツアーにかける彼の意気込みがビンビン伝わって来た。
燃えていたのは彼だけではない。
世界中より集まったダンサーからさらに選抜された極少数の精鋭ダンサー達。
可愛らしい見た目にも関わらず怒濤の速弾き、タッピングをさらりとこなす女性ギタリスト。
そしてベース、ドラム、、キーボード、コーラス、etc…
さらに服飾担当、メイク担当、映像、音響、etc…
世界トップクラスの才能が一所に集い、共通の目的に向かって邁進していく様は圧巻であり、鳥肌ものである。
ガレージバンドの粗雑な良さもあるが、豪華絢爛さや完璧主義をとことんまで追求するとそれはそれで得も言われぬ程美しい花が咲くものだ。
バンドの演奏、マイケルの歌、そして何と言ってもダンス!にはとても興奮させられたが、映像を通して伝わって来、今になっても心に沁みているのは彼の謙虚さ、優しさだ。
あのナイーブさでは数々の薬をやらなくてはならなかったのも仕方ないと思える。
また彼は自身で基金を設立するなど、慈善活動や環境問題に積極的に取り組んでいた事もよく知られている。
映画の中でも触れられていたが、今回のライブが行われていたとしたら環境問題に関するスピーチもされる予定であったらしい。
彼のそうした行動を偽善だとか、お題目主義だと揶揄する声もあるが、自分はマイケル側に立つ。
他人の苦痛や不正に無関心を決め込み、「行動」する人間を嘲笑するだけの意気地なしや、環境問題の一部だけを取り上げて「環境変動と人間の活動との因果関係は認められない」と言う、人の揚げ足を取って悦に入るだけの劣等感満載野郎。
そういう人達にはどうしても賛同できないのだ。
ここ数週間多くの信頼出来る本を読み、世界中で今も続いている人権の蹂躙、企業の暴走、それを支える大国の政府、環境問題、について深く考えてきた。
問題のあまりの多さ、解決のし難さ、ましてや自分一人が何が出来るだろう、という無力感。
そうした思いがグルグル回り、若干ノイローゼ気味になっていたのだが、映画で流れた1つの曲によってポンっと背中を押された。
I'm starting with the man in the mirror
I'm asking him to change his ways
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself, and then make a change
まず身近な所から、共和党への献金企業やイスラエル支援企業、インドネシア、トルコetc…に進出している企業の製品の不買や、国内で言えばその7割から9割が韓国・朝鮮資本家に運営されているという「パチンコ」の違法化運動、過酷な労働を強いたり、新資本主義の推進に加担しているワタミなどの不利用。そして空いた時間で出来るハガキ署名などから始めて行こうと思う。
ジョンレノンが言っている通り、彼も、マイケルも「Dreamer」かも知れないが、彼らの声は数億人に届き、その内の何%かは問題意識を抱き、その内の何%かは実際に行動するのだからお題目もそう捨てたものではない。
- Windows VS Apple
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2009.10.28 Wednesdayここ数日ゲーム理論の入門書を読んでいたんだけど、世の中の出来事や生物の進化、企業の動きなどの裏には数学的に説明出来る事柄が多いと知り、目を見開かれる思いがした。
その本には色んな事例が掲載されていて、それも面白く読めた理由なんだけど、自分でも何かをゲーム理論で分析してみたい衝動に駆られた。
でやってみたのが、ウィンドウズユーザーとマックユーザーどっちが得か、についての分析。
以下その結果。
数学に拒否反応がある人も読んでみて。
結構面白いよ。
まず、
ウィンドウズユーザーの割合を「w」
マックユーザーの割合を「1-w」
とする。
( 0<w<1 )
ある人がウィンドウズユーザーであり、相手もウィンドウズユーザーの場合の利便性を「a」とする。これは例えばファイルをやり取りする時にエラーが起きないとかそう言う事。
また同様にマック同士の場合のそれを「b」とする。
これは例えばimovieやGarageBandのファイルをそのままやり取り出来るとかいう事。
そして、ウィンドウズユーザーとマックユーザーの組み合わせでのお互いの利便性を「c」とする。
これの値は実際の所、処理の仕方が違ってファイルが開けないなどなど、今の所結構低い。
a、b、c はそれぞれ、a≧0、b≧0、c≧0である。
これで変数は全部揃った。
さて、
以上からゲーム理論を用いて計算すると、ウィンドウズユーザーの利得は
wa+( 1-w )cとなる。
これをwで括ると、
w(a-c)+cとなる。
マックについて同様に計算すると、マックユーザーの利得は
w(c-b)+bとなる。
以上から、ウィンドウズユーザーの利得がマックユーザーの利得よりも大きくなるのは、
wa+( 1-w )c > w(c-b)+b
が成立する場合である。
これを計算すると、a、b、cの関係がwの値により
1. w=1/2の場合→a>b
2. w>1/2の場合→a>bかつa>c
3. w<1/2の場合→b<aかつc>a
となる時にウィンドウズPCを買うべき、となる。
マックについてもそれぞれabcを入れ替えれば同様の計算が成り立つ。
以上から何が言えるかというと。
例えば買おうと思っているPC(以下W)のシェアが過半数を超えており、W同士のやりとりの利便性が他社のPC(以下M)同士のやりとりやWとMでのやりとりよりも上である場合には間違いなく「買い」ということだ。
シェアが半々の時はWとMのやりとり、M同士でのやり取りよりも、W同士でのやりとりの方が利便性が高い場合に「買い」となる。
ここまでは常識で考えても解る事だが、面白いのはWのシェアが過半数を切っている場合。
その場合は、W同士よりもM同士でのやりとりの方が利便性が高く、かつWとMでのやりとりの方がM同士でのやりとりよりも利便性が高い場合に「買い」となる。
つまり単純にW同士の利便性が高ければいいという訳ではなく、他社製品との連携が重要になってくる。
この計算から、MicroSoftとAppleの戦略を考えてみると面白い。
現在はMicroSoftが圧倒的なシェアを誇っているので、彼らの取る戦略は上記の「2.」に当たる。
つまり、WindowsとMacが連携する事によってユーザーが得られる「効用」よりも、Windows同士での連携から得られる効用をひたすら高める戦略だ。だからMicroSoftはMac用に最新バージョンのInternetExplorerを提供する事はないし、Office for macは高い。
逆にAppleの方は「3.」の戦略を取るため、Windows用に無償でitunesを提供するなど連携路線を疾走している。
勿論PCを選ぶ際の行動はこんなに単純ではないけど、大まかな仕組みは掴む事が出来る。
昔誰かが
「世界は全て数学で表現出来る」
と言ったそうだけど、全てとは言わないまでも、もしどこかにラプラスの悪魔的な存在がいたらこの世の殆どの事象を数学で説明できるんだろうね。
ゲーム理論には久々に知的興奮を覚えたし、世界を見る目がいくらか変わったように思う。
しかしこの計算をするのに2時間もかかってしまった。
あぁ、10年前の勉強の記憶はどこへ消えてしまったのだろう。。